オニールのCANSLIM分析をやってみる!

【オニールのCANSLIMとは】

投資界のレジェンドであるオニールの代名詞である「CANSLIM」について、ご存知でしょうか。

 

オニール流は私なりの解釈ですと、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方良いとこどりをした手法で、私はこれを最初に読んだときに、こんな具体的な手法があるのか!と衝撃を受けました。

 

テクニカル面で言うと、

・チャート読解の技術を身に着け、代表的な取っ手付きカップのチャートを見分ける。

・ピボットポイントで出来高が増加

・ベースの底で1~2週間、取っ手部分の後半数週間の安値の時期に出来高が劇的に減少する

 

なかなか初心者の方がピボットポイントを見分けるのが難しいかもしれませんが、オニール本に載っているたくさんのチャートを眺めながら、ここがピボットポイントかを見極めることができるかどうかが、投資家としての腕を試されることになるでしょう。

 

今後、もう少し詳細な「ピボットポイント」の詳細を論じてみたいと思いますが、ざっくりいうと、カップウイズハンドルらしきチャートを形成し、出来高を伴い急上昇の株にエントリーしていく、ということで急騰株から利益を得る手法ですね。

 

投資対象は、過去10年にIPOを行った新興企業が好ましいとしているようです。オニールとしては、おそらくナスダックを念頭に置いているようですが、もちろん日本株でも適用可能だと思います。

 

【CANSLIM】

C Current quarterly earnings

A Annual earnings increase

N Newer companies, new product, new management new highs

S Supply and demand

L Leader or laggard

I Institutional sponsorship

M Market direction

 

以下にそれぞれの項目を見ていきます。

劇的なEPS増加があるかどうか?

・当期4半期のEPSが前年同期と比較し、40~400%増加

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(これは随分幅があると思いますが、ものすごく成長している!ということが必要である、という解釈で良いと思います。

 

・過去2四半期連続でものすごく成長している!

 

・次の四半期とその次の四半期まで見越す

 ↑

(いくら現在成長していても将来が無さそうな企業には投資したくないですもんね)

 

・コンセンサス予想まで調べる

 

・売上が25%以上

 

・2四半期連続EPS増加率が減少した場合は注意

 

・年間EPSが過去3年間で増加

 ↑

(成長が既定路線ということですね)

 

・年間EPSの増加率が25~50%以上の銘柄を選ぶ

 

・ROE(株主資本÷純利益)17%以上

 

・年間EPSと当期四半期EPSがずば抜けた企業を見つける

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(売上ももちろん大事ですが、EPSって重要な指標ですよね)

 

・成長企業であればPERはあまり気にしないこと

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(オニール流の特徴ですね)

 

N

・新製品を出して成功しそうな企業を買う

 ↑

(やはり、指標だけでなく、何がこれから成長しそうかということもよく見ないといけませんね)

 

・きちんと形成された基本パターンからブレイクアウトをして新高値を付けた銘柄を狙う

 

・株価のベース形成は通常7~8W、長い時で15か月

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(ベースを形成しているな、と目を付けたら気長に見守りましょう)

 

・ベースを上にブレイクアウトして買いポイントから5~10%あがってしまうともう遅すぎ

 ↑

(ウオッチリストに入れた銘柄は注意深く見守り、ここぞの時は緊急出動ですね!)

 

・重要な新製品新サービスを生み出した会社、経営陣が新しくなったり、業界内の基礎条件の改善がみられ、正しいベースを形成し、もみ合いから抜け出て、出来高の増加を伴って新高値に近づいた新高値銘柄を買う。

 

・発行済株式数が多すぎない

 

・直前に株式分割を行った企業は注意

 

・継続的に自社株買いしている企業は見込みあり

 

・株価がもみ合いからブレイクアウトするとき、出来高は少なくとも通常時の40~50%増える

 

・株価が下落して新たなベースを形成し始めたら観察 機関投資家からの買い集めの状況下にあるパターンなのかがわかる

 

・CANSLIMの条件を満たす銘柄なら総資本の規模にかかわらず買ってよい

 

・公開市場で自社株買いをしている、経営陣が多くの株式を保有している企業のほうが投資対象として望ましい。

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(経営陣が、自社の株価を自分事としてとらえている企業のほうが、安心ですよね

 

・業界内で上位2~3銘柄を狙う

・市場調整局面では新主導銘柄を見つけやすい

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(今のように地合いが悪い時でも少しずつ上げていける銘柄ですね)

 

・市場全体の下落が最終局面を迎えたあとに最初に新高値を付けるまでに回復した銘柄

 

機関投資家の動向に注意

・買いを検討している銘柄は何社の機関投資家保有されているか調べる

・直近の四半期に機関投資家が新たに買ったポジションが重要

 

・市場が強気相場か弱気相場か?見極める

 

・主要な平均株価3~4種の日足チャートで価格と出来高の日々の変化を観察

 

オニールの成長株発掘法、先人の知恵の結晶とも言えるでしょう。

www.amazon.co.jp

 

今後もことあるごとに読み込んで実行していきます。

日々勉強していきましょう!